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教員のメンタルヘルス問題/ストレス研究MEMOVol.17

2022年2月22日更新

文部科学省(令和2年度)発表では、教員のメンタルヘルス疾患による病気休職者数は、5,180人
メンタルヘルス疾患の原因として、学校を取り巻く問題は多様化・深刻化を極め、教員の物理的な多忙のみならず精神面での疲労が増大している。
メンタルヘルス疾患に陥る精神的疲労感には、従来は、教育・医療・福祉等の看護時などの対人援助職従事者が陥りやすいバーンアウトと呼ばれる精神的高疲労のみだった。

バーンアウトの意味

患者などのクライアントからの要求に応えようと個人的に努力し続けるけれども、クライアントが満足しなく感謝さえもされないといったことから極度の心身疲労に陥ることを言う。個人が理想とする結果を出せない仕事で、疲れ果ててしまう情緒的消耗感(emotional exhaustion)を言う。

対人援助職と呼ばれる教員の働き方

物ではなく人間を相手にするサービス業を一般的に、対人援助職と呼ぶ。中でも、教員は慢性的にストレスフルで感情面でも疲弊し易い働き方をしている。
疲弊しやすい原因として、
1.教育成果の見えにくさ
2.児童・生徒の授業態度の変容といった教育活動を行う上での環境 があげられる。

教員のメンタルヘルス問題

教員のメンタルヘルス環境は、結果的に教育実践の低下に結びつく。教員のメンタルヘルスの維持・向上に対する健康支援は、教員個人、あるいは学校教育全体の質にかかわる急務であると考えられる。
教員が日常的職務の中で直面する生徒との情緒的交流=教員の仕事の中核

教員のストレス研究においても対人関係、とりわけ対生徒関係に着目した研究がしばしばみられる(e.g., 斉藤,2004;都丸・庄司,2005など)。

教員が自らに生じる感情をセンサーとして働かせ、感情による影響を日常的に教育活動に活かしたり制御したりして対処している

多くのバーンアウト研究の対象=医療・教育・福祉領域

教員・医療従事者の業務の特徴

医療・教育・福祉領域の専門的知識技能を有しながら、他者の社会復帰、自立を支援する対人援助職(小堀,2006)に従事する人々は、被援助者に対し暖かく人間的に、そして献身的に接することが求められる。
他方では、
冷静で客観的な態度を堅持しなければならない(久保ら,1991)。このような業務に特徴をもつ働き方のことを、感情労働(emotional work ; labor)」という。

感情労働と言う難しい仕事内容

感情労働は、「公的に観察可能な表情と身体表現を作るために行う感情の管理」であり、「相手に適切な心の状態を喚起させるように、自分自身の感情を引き起こしたり、抑制したりすることを要求する」という。
教員や看護師の仕事は、感情規則という、職業によってふさわしいと考えられる場面に応じた感情があり、その職業的要請に従って、自らの感情や感情表出を意識的、無意識的に管理・コントロールすることが求められる、一筋縄ではいかないうえに経験を積んだからといってもできる業務ではない難しい仕事内容である。

接客サービス業も感情労働

しかし、現代では、教員や看護師ではなくとも、対人サービス業は、「おもてなし」といった感情労働を行っている。感情労働は、目に見えないが暗に期待された職務であり、いわば「自明のこと」として行われているため、あたりまえで、賃金に反映されないなど、その職務内容は正当に評価されていない。

中でも、教員といった対人援助職の場合、感情労働に対するマニュアルは存在せず、むしろ企業や管理職側の感情労働の指導・管理に基づく過剰な標準化は職務の本質とはならず、教員個人の裁量に任されているのが現状である。

適切な感情労働からの逸脱は、教員個人の問題として処理されるため(崎山,2006)、感情労働を遂行する上で困難があり、職務上の良好な人間関係が維持できない場合などには精神的負担感が増大する

教員の働き方が、対人援助職の職務の本質に迫ると考えられながら、直接その査定を試みた研究は少なく(Zapf, Vogt, Seifert, Mertini & Isic, 1999)、感情労働そのものに関する研究の
蓄積も十分とは言いがたい。

教員のストレス度の可視化を具現化するけんこう総研の理念

武井(2001)は、感情労働の精神的負荷を査定するにあたって、感情労働を可視化する必要性を述べている。
小堀・下山(2006)もまた、対人援助職が直面する感情労働の多様な側面を明らかにすることが、現在求められる課題であると指摘している。

けんこう総研では、感情労働の査定について生徒に対する指導関係の中で日常的に行っていると思われる教員の感情労働は、これまで看過されてきている。
教員の感情労働の背景
1.教職員の業務内容が明瞭になっていない

けんこう総研では、教員の感情労働の定性化、定量化を図るため、東京大医学大学院でストレス測定の実証研究をおこなっています。

文中出所及び参照:矢部他,中学校教員用感情労働尺度構成の試み,TheJapaneseJournalofHealthPsychologe2011,24(1),59-66

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