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ストレスと精神的健康/ストレス研究ノートol.13

2022年1月9日更新

ストレスのネガティブな精神的健康と、ポジティブな精神的健康では、質的な異なりが影響している可能性がある。
認知行動療法やこれまでの国の取り組みでは、ストレスのモニタリングを単に促進すべきものとして捉える傾向
モニタリングの精神的健康に対するアンビバレントな機能と共に,媒介変数としての適応的諦観の重要性が示唆

諦観
ただ単に諦めることが非適応に繋がる場合があることは数多く指摘されている。

適応的諦観が、ストレスに対する認知行動的アプローチの重要概念と密接に関連している。
精神的健康に対する機能を考える上で非常に重要な役割を果たすことを示唆

心理学の領域におけるレジリエンスとは

ストレスフルな経験や脅威的な状況に置かれているにもかかわらず、精神的健康や適応的な行動を維持できる能力や特性のこと。
楽観性,意欲的活動性,関係志向性の側面を有する(大森, 2014)。

諦観や「諦め」は,日本文化に特徴的な心のあり方として指摘されており(富樫,2006)
適応的諦観が、社会的な規範意識の強い日本人に特徴的なレジリエンスである。

認知行動療法とセルフモニタリング、適応的諦観本研究で用いた適応的諦観は、認知的態度であり介入可能性の高い変数。
自分のネガティブな反応に気づいた時に、どうそれを柔軟に捉えられるかが大事であり、適応的諦観はまさにそういった認知的態度の 1 つとして位置づけることができるだろう。

近年の認知行動療法

事象そのものではなく、事象との距離の取り方(杉浦,2008)に着目した技法
マインドフルネスやアクセプタンスとして概念化。

これまで、文化差に着目し、日本人に特徴的な心のあり方を描き出そうとする試みはこれまで多くの研究者によって行われてきた。高田(2004)

日本人の自己の構造の特徴

・「外的客我が強く内的客我を圧倒しがちなこと
・その結果としての「主我の弱体化・不安定さ」

ストレスへのモニタリングを含む認知行動療法は、西洋の相互独立的自己観(北山, 1994)を根底にセルフケア、主我の強化・安定化を目的とするものである。

しかし
日本人のように外的客我が強く内的客我が圧倒されている場合
まず外的客我を外的客我と認識することが難しい。
西洋的な自己観に基づいたサポートが、むしろその外的客我の強化とそれによる主我の弱体化・不安定さに繋がるリスクが高い。

精神的な不調に陥っている場合
まず外的客我と内的客我とも見分けのつかない客我を一度脇において手放す、という諦めの作業を行い、適応的諦観を育てていくことが必要であると考えられる。

仕事上のストレスに対処するための認知行動的アプローチの具体的な内容
・より機能的な行動反応を練習する
・認知や感情をより適応的なものに変容させる
  ↓
・ネガティブな思考、感情および結果としての行動を管理できるように導く(Richardson & Rothstein, 2008)

1.ストレッサーへの気づきの援助
2.ストレッサーへのコーピング方略の検討と変容
の 2 つが有効であると考えられている(田中, 2009)。

ストレス教育研修の形式で、メンタルヘルス向上を目指す際に、適応的諦観という認知的態度を重視する必要性が明らかになった。
ストレッサーの気づきの援助
・自己のストレスに対する意識を高め
・何が自分にとってストレッサーとなっているのか
・何がストレス反応なのか
モニタリングし把握することが不可欠。

ストレス反応としての身体的疲労の蓄積や,落ち込みや焦燥感などの精神的不調は他者からは気づきにくく、本人が自己の状態に気づき、対処するスキルを身につけることが非常に重要である。

労働者自身に上記の知見をわかりやすく伝えることにより、自分の傾向に自覚的であることでモニタリングの悪影響を減じることができる可能性がある。

時間的展望の概念
時間的展望とは、「個人の現在の事態や行動を過去や未来の事象と関係づけたり、意味づけたりする意識的な働き(白井, 1994)」
現実を現実として受け入れつつ、それが全てではないととらえること。

・ストレッサーの強度
・ストレッサーの種類
の要素によって、関連が異なってくる可能性がある。

ストレスへのモニタリング志向は、心理的介入の基礎的な要素となっている。
変数について、その機能を検討
<例>
・抑うつや不安、強迫傾向といった臨床場面でよく用いられる精神的健康指標
・社会的規範意識や諦観については文化差が存在する

引用元:
精神的健康における適応的諦観の意義と機能 ;菅沼他,心理学研究89-3,229-239,2018
文責:タニカワ久美子
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