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ストレス研究memo

会社に「適応」するのは良いのか良くないのか

2023年5月28日更新

今日のお話しは、昨日のお話しのつづきです。

「こんにちは!けんこう総研代表講師のタニカワです。さて、今日はある特別なお話をしましょう。それは、適応についての話です。待って、待って!すぐにこのページから離れないでください!これは、何か凄く難しい話ではなく、みんなが日々経験していることについて話すだけですよ。

適応するってどういうことか

貴殿は、スポーツジムに行ったことがありますか?初めてジムに行くと、一杯のエネルギーでフルにトレーニングを始めるけど、しばらくすると… へとへとになりますよね?それは、私たちの体が適応する一つの方法です。これを“防衛的な適応”と呼びます。だって、私たちの体は「ちょっと!もう無理!」と言って、一時停止を求めているんですから。

それと同じように、もし体がストレスや厳しい環境に直面したら、同じように警告信号を発します。「これ以上はヤバいよ!」とね。これはまるで体が自分自身のスタンバイボタンを押して、休息と睡眠を求めるようなものです。

しかし、もう一つの適応の側面があります。それは“積極的な適応”です。ある程度ストレスを受け入れて、それに対応し、それに順応することです。ジムに行き始めてから数週間後、最初はとても厳しかったトレーニングもだんだんと楽になってきますよね。それがまさに積極的な適応の力です!

これらの消極的な適応と積極的な適応は、常に混在しています。つまり、それぞれの適応はクリアな境界線で区切られているわけではないんです。だから、「どこまでが適応で、どこからが疲労になるのか?」なんて問いに対しては、はっきりとした答えはありません。

ここで重要なのは、これらが全て我々が生きていく上での自然なプロセスだということです。逆に言えば、生物としての我々の特性ですね。だから、このプロセスを理解して上手にコントロールすることが重要なのです。

では一つ質問をします。

ストレスを感じたとき、どう対処しますか?

当たり前ですが、ストレスを感じたとき、みんななるべく避けたいですよね?でもね、実はそれが我々の体の防衛的適応の一つなんですよ。これはまるで我々の体が、自分自身の安全装置として働いてくれているかのようなもの。そう考えると、ちょっとカッコいいと思いませんか?

そしてまた、もう一つあります。ストレスに適応し、それに向き合い、それに順応すること。これが積極的な適応です。これはまるで、人生のスキルをアップグレードするようなもの。ゲームで言うところの、レベルアップですね!

でも、問題は、これらの適応がどの程度で、どのように行われているかを知ることです。これが実は、一見矛盾するように見えるけれども、生物現象としてはとても自然なこと。それが我々の体の仕組みですから。

だから、「どこまでが適応で、どこからが疲労になるのか?」という問いに対する明確な答えはありません。そして、それは正常なこと。だって、我々の体がその時々で最善の判断をしてくれているからです。

ここまでお話ししたことを覚えているかな? 防衛的適応と積極的適応、これらは我々が生きていく上での自然なプロセス。だから、これらを理解し、上手に使っていくことが大切なんです。

それじゃ、最後にもう一度質問をしますね。次にストレスを感じたとき、皆さんはどうしますか?一つの選択肢として、今日のお話を思い出してみてください。適応する力を理解して、上手に使ってみてくださいね!

ヒューマンエラー

つぎに、ちょっと意外なお話をしましょう。それは、ヒューマン・エラーというものについてです。え?何それ?って思いますよね?それは、単に「人間が間違えること」の専門的な言い方なんです。

例えば、皆さんが仕事や学校でミスをしたことはありますか?そう、それがヒューマン・エラーなんです。でも、あまりにも普通のことすぎて、あまり興味がわかないかもしれませんね。

でも、考えてみてください。そのミスは、一体どうして起きたのでしょう?多分、ちょっと疲れていたから?それとも、頭がいっぱいで、ちょっと注意が散漫になっていたから?こういった疲労がヒューマン・エラー、つまり人間のミスと深く関わっているんですよ。

これについては、いくつかのすごい研究があります。研究者たちは、現場での疲労やミスについて観察し、その結果を報告しています。その中には、小木、斉藤、岸田、大橋といった研究者たちの貴重な所見も含まれています。

要するに、私たちは皆、疲れやストレスがたまるとミスをしやすくなります。それが人間の自然な反応です。でも、その反応を知っていれば、上手に休息を取ったり、ストレスを解消したりして、ミスを減らすことができます。

ですから、次回あなたがミスをしたときは、一度立ち止まって、自分がどれだけ疲れているか、どれだけストレスを感じているかを考えてみてください。それが、ヒューマン・エラーを減らす第一歩かもしれませんね。

さて、こんな話をきいて、どう思いましたか?すこしは面白いと感じました?それとも、ただ眠たくなっただけ?いずれにせよ、これが私たち人間の日常の一部なんです。それでは、素晴らしい日曜日をお過ごしください!

参考文献:HiroshiKano; 1985,A PRELIMINARY VIEW ON THE PROBLEM OFSTRESS AND HUMAN ERROR ,労働科学 61-1,1-13

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