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教職員のストレスは特別!メンタルヘルス対策

2021年8月23日更新

夏休み期間中と言うことで、8月は教職員の方々へのメンタルヘルス対策講演セミナーが目白押しです。さて教職や看護職は、ある意味体力勝負で肉体労働でもあり、知的労働者でもありますが、じつは「感情労働」に分類されます。

感情労働と言う第3の業種をご存知ですか

「感情労働」とは社会学者のA.R.ホックシールド博士がつくった言葉です。感情労働は、肉体労働や頭脳労働以上に達成感や充足感がある職業です。学生や患者さんに「先生のおかげで将来のことを考えられるようになったよ」「看護師さんのお陰で、病気していても頑張れるんだ」・・・e.t.c感謝されると今迄の大変だたったことや苦労がふきとびますよね、ですがその反面、頑張っているのにそれが評価されない場合の方が感情労働には多いため、ストレスや疲労感をももたらします。特に感情労働は、精神的負担や重圧というストレスを抱えやすい職業でもあります。。

感情労働ストレス改善のための3大ポイント

航空会社のCAさんや旅館・テーマパークなどの接客業やサービス業では、感情労働のストレスを受けやすいです。教職員や警官といった聖職と言われる職種や、看護師さんに見る医療関係者も際立ってこの感情労働によるストレスを強いられる職業です。

教員は聖職と言われる立場です。学校を離れていてもプライベートの立場でさえも聖職者として見られている自意識が働きがちです。さらに教職員の職務は、本業以外にも多忙を極めて非常にストレスフルです。「先生のお蔭で」と感謝されると非常に遣り甲斐のある職業であると同時に、「先生のせいで」と学生さんだけでなく両親しからも理不尽な非難を浴びることも少なくない職業でもあります。学校と言う特殊な環境のなかで、教職員の方々は自文の感情を抑制しながら仕事をしています。

保護者や学生からのクレーム対処と感情労働

PTAなどの保護者の中には、家庭での子育ての責任をストレスを教員の責任にすり替えられているケースも見られます。そのような立場に立たされた時、若い教職員は、自分自身のふがいなさをせめて離職するケースが増えています。

ストレスはいい加減であるのが生産性向上につながる

ストレス自体は、適度にあることは向上心にもつながり良いことです。しかしストレスが溜まってしまうのはメンタルヘルスの不調に陥ります。
教職員と言った感情労働者は、ご自身の家庭での問題を抱えている時でも、安定した感情をもって学生や保護者と関わらなければなりません。そのような勤務環境での教職員のまた方は「感情労働ストレス」とうまく付き合っていく必要があります。うまく付き合うためには、「ちょっと疲れているな」と感じたその場で正しいストレス解消のためのセルフケアをしてあげてください。

肉体労働では身体の疲れを、頭脳労働では脳の疲れを自覚するようにに、感情労働では感情の疲れを自覚しセルフケアをしてあげてください。

教育上の感情規則と、教員の感情表現は自然な感情で良い?

日常感覚として何となく自然に湧き上がってきたもののように捉えられがちです。けれどもその場の状況や雰囲気に対応して、「このように感じなければならない」という聖職者としてのあるべき姿にしたがって感情が生み出される側面もあるのではないでしょうか。たとえば健康経営としてみた場合、クラスでの担任教員様は、積極的な取り組みを100%、否、100%以上に頑張ってしていらっしゃいます。毎日、学生の語ることに、真剣に耳を傾け添削丁寧に言葉を返して、温かい雰囲気づくりをしているはずです。そのために教員は、「そうすべきである」、「そうしなければならない」という感情規則にしたがって教育行為をしているきらいがあるとの報告が上がっています。

印象操作と感情操作は、外見と中身の第一印象

ホックシールド博士は、「感情操作」と定義させました。教員はこのような感情自分の感情が感情規則からずれると、感情管理として感情操作を行ってしまっている唱えています。「印象操作」と言う言葉がありますが、印象操作とは、服装や髪形などの外見をよくして良い第1印象を与えることです。印象操作に対して、この感情操作とは外見でなく、内面の感情にも向けられています。学生たちの言動に対して、どのような感情を基にした振る舞い方が適切なのかを判断する感情です。

感情を管理する感情管理のメンタルヘルス

感情労働には、表層演技と深層演技の二つがあります。表層演技とは、印象操作に似ています。就業中はどんな時でも終始、笑顔でいるといった外見上の感情を意識的に変えることです。深層演技は、学生やPTAに対する教員が求められる感情は、作り物の笑顔だけで外見だけを装う表層演技だけでなく、理性的に正しい考え方や言動を相手に伝えることまでもが要求されます。

そのため深層演技を強いられる教員などの感情労働者は、メンタルヘルスの管理に嫌がおうにも気をつけなければなりません。感情労働は、どの労働形態よりもやりがいがあります。けれども一歩間違えれば、感情労働は、教員の自我を蝕み、メンタルを自ら傷つけてしまいます。教員は、教育業務に当たって、ご自身が「感じている本心」と「感じるべき理性」とが一致しない場合、自分自身の気持ちを押し殺し続け、葛藤状態を長期間続けメンタルヘルス不調に陥る方が少なくありません。

感情労働メンタルヘルス対策セルフケアで速攻効果的な呼吸法

感情労働でのメンタルヘルス対策には、一つに心療内科で用いられる認知的技法が有効です。ご自分の押し殺している感情状態を変えるために、理念や考えを少し変化させていくスキルです。もう一つは、呼吸法です。深呼吸をして、自分の感情から生じるイライラや、気分の落ち込みを抑えます。他には涙活など、自分の内的感情を呼び起こすためにわざと泣ける映画や小説を読むといった表面の動作を変更することもメンタルヘルス対策になります

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