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健康リーダー応援コラム

けんこう総研タニカワのブラック職場と言われてる感情労働職の現状

2022年8月30日更新

おはようございますけんこう総研のタニカワです。8月も今週で終わり。久しぶりに行動制限のない夏休みをどう過ごされましたか?
「いつの会社は忙しすぎて夏休みなんてなかった」という方もいらっしゃると思います。教員や医療介護職は忙しすぎて、過労死ラインを超える勤務時間なのが現状です。今朝のお話は、ブラック職場と呼ばれている感情労働職の努力の軽減についてお話します。

興味関心を惹かせ90分間集中させる授業には下準備が不可欠です

人とコミュニケ―ションをとりながら働く職業の努力の軽減

教員といった人とコミュニケ―ションをとりながら働く専門職は、努力に終わりがありません。対人相手は学生さんですが、少子化社会の今、学生さんは法人企業の運営面では半ば顧客と見做しているのが現状です。入学時に定員割れをおこしている大学や、社会人に集客をしている専門学校などたいへんな尽力を注がれています。

職場での働き方改革推進は、まず顧客を確保して運営母体を安定させるところからスタートです。さらにコロナ社会により、新しい働き方のアプローチも不可欠になってきました。

スタディ1・教員の場合

学校経営と学校現場で働く教員との顧客努力軽減にはおおきな乖離があります。私も講師として10年近く出講していたので肌感覚で痛感しているのは、学生さんを、時に教え子として、時には顧客として臨機応変に近すぎず離れすぎず接しなければならず非常に難しい立ち位置にあるのが、感情労働しょくである教職の現状だということです。

このような感情労働の教員職に新たなアプローチが必要な理由を伝えるのには、心に残る働き方改革のストーリづくりが不可欠です。改革にはさまざまな方法で、学校運営者も教職員にもそれぞれの役割に関する新たな考え方を伝えなければなりません。ところが感情労働職のとりわけ※深層演技を必要とする職務は、厚い岩盤で改革には程遠い仕事量をこなさなければなりません。学校の先生の仕事は授業だけではないのですから。
何を隠そう私も昨年までけんこう総研の本業よりも出講先の教務業に追われていました。しかもそれは全て無料奉仕です。授業の準備に、登下校の生徒の見守り、職員会、テストの作成、採点、再試験の作成、補講、レポートの確認、成績処理、入学式、卒業式、運動会、文化祭、進路相談、部活顧問、ちょっと思いつくだけでもこんなに膨大な量のやることがあります。これは小中高校に限った事ではなく、専門学校でも適用されているのがふつうです。

※感情労働とは、感情を使って人に接する業務で感情のコントロールや表現が不可欠な職業のことです。
 深層演技とは、その状況や社会的・職業的に望ましいとされる感情をあたかも心の底から感じているように、自己の感情を誘発することです。教員は教員としての感情を誘発して職務遂行をこなしていくように。

国の働き方改革は、教職員にとってもはや雑音でしかないほどに、やるべきことが多すぎます。教員の本業でもある授業の下準備さえもじゅうぶんな時間がとれないほどです。事実、私もそうでした。
効果的な働き方改革のストーリーは、あらゆるコミュニケーション、トレーニング、コーチングの強化が必要になってきます。

貴殿でしたらどのようにしてアプローチしていきますか?

第一歩を踏み出す勇気

ストレスチェックデータに基づく説得力のある新たな方法を提示し、働き方改革をどのようにサポートしていくかをこれからご説明していきます。働き方改革ノストーリーは感情と論理の両方向から訴えかけなければなりません。これはマニュアルを作るのではなく、健康経営として取り組みを進めていくうえで注目すべきとても重要なポイントです。

何が起こっているのか

教職は、一部のエリート学校を除きサービス業化し変貌しています。これには先ほどもお話した通り様々な要因がありますが、最も注目しなければならないことは学校と学生との接し方です。今ではもう学生さんは直接教員に話したりしてきません。学校は学生が不安を抱いてる複雑な問題を経緯を知らないで扱うことになるため、ますますリスクが高くなります。不公平に感じるかもしれませんが、現実問題として、学生さんは教員をあらゆる学校の教員と比較します。教員は学生さんに求められるまでのレベルの深層演技をしなかったらどうなるのでしょう?バーンアウトしてしまいます。

不満を抱いた学生さんはラインなどのSNSで発信します。もちろん私たち教職員はこの問題を嫌と言うほどわかっています。

今までのアプローチでは通用しない

今直面している新たな複雑さに対応し続けるのは大変な労力です。仕事をこなすだけで精一杯なのに、学生さんと言う顧客とのやり取りが複雑さを増長させます。学校運営の役割は、学生さんが不安不満の解決策を自らみつけて先に進めるような教職員に力を与え支えることです。感情労働職の教員一人ひとりの果てしない努力の軽減に学校とけんこう総研とのやりとりを容易にさせて尽力しています。

教職という素晴らしい職務を燃え尽きずに遂行していけるようけんこう総研は伴走しています。

夜間・土日祝の無料相談も随時受け付けております。
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