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ストレス研究memo

ポリヴェーガル理論とストレス/ 安全感と社会行動の影響

2024年4月16日更新


リモートワークとオフィスワークのストレスの違い

新型コロナウイルスの流行後、多くの企業でハイブリッドワークが普及し、リモートワークとオフィスワークの間でのストレスの違いが明確になりました。リモートワークでは、会議の間隔がなく連続する会議がストレスの原因となることが多いです。一方、オフィスでは、対面でのコミュニケーションが円滑に進むものの、その準備や対人関係の維持がストレスにつながることがあります。

腹側迷走神経とは何か?

リモートワークがもたらす孤独感により、腹側迷走神経の活動が低下することがあります。腹側迷走神経は、副交感神経系の一部で、心の平穏やリラックス状態を支える重要な神経です。

ポリヴェーガル理論とは?

スティーブン・ポージス博士によるポリヴェーガル理論は、自律神経系の反応機構を説明し、私たちの安全感や社会的行動に大きな影響を与えています。この理論は、私たちの感じる安全感や社会的な行動が、自律神経系にどのように影響されるかを説明します。自律神経系には三つの主要な部分があり、それぞれが異なる反応を担当しています。

階層性(Hierarchy

自律神経系は、感覚や環境からの情報を受け取ると、三つのパスウェイを通じて反応します。これには背側迷走神経(凍結反応を引き起こす)、交感神経系(戦うか逃げるかの反応を促す)、腹側迷走神経(社会的な交流や落ち着きを促す)が含まれます。

ニューロセプション(Neuroception)

この概念は、私たちの自律神経系がどのように安全、危険、または生命の脅威を感じ取るかを説明します。ニューロセプションは、意識的な知覚とは異なり、無意識のレベルで行われます。

共同調整(Co-Regulation)

ポリヴェーガル理論によると、他人との関わりは私たちの自律神経系の調整に必要であり、社会的な支援や交流は私たちの神経系に安定感を提供します。

ポリヴェーガル理論は、ストレスやトラウマが自律神経に与える影響を理解するための重要な枠組みを提供し、心理療法を含む多くの臨床的なアプローチで応用されています。この理論は、ストレス管理や心理的な回復に役立つ新しい方法を提案しています。

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