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ストレス研究memo

良性ストレスと悪性ストレスの神経生理学的モデルに基づく研究

2024年5月17日更新

今日ご紹介する論文は、ユーストレス(良性ストレス)とディストレス(悪性ストレス)の神経生理学的モデルに基づく分析についての研究です。

ユーストレスとディストレスの分類の分類

ユーストレスは個人の成長や適応に寄与し、ディストレスは健康に悪影響を及ぼします。

タニカワ久美子の講演登壇風景

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ユーストレス(Eustress)

ポジティブな影響: ユーストレスは個人にとってポジティブな影響を与え、挑戦を乗り越えるためのモチベーションを提供します。
短期的な効果: 短期間のストレスは、個人の集中力やエネルギーを高め、生産性を向上させます。
モチベーション向上:モチベーションを高め、挑戦に対する対処能力を向上させます。

ディストレス(Distress)

ネガティブな影響:ディストレスはネガティブなストレスで、健康に悪影響を与えます。
健康へのリスク:長期間にわたり持続すると、心身の疲弊や疾患を引き起こします。
日常へのリスク:不安や恐怖感を増幅させ、生産性を低下させます。

これらの分類は、神経生理学的な観点からも支持されており、ストレスが個人の心理的および生理的な反応にどのように影響するかを理解するために重要です。

詳細は、論文へのリンクをご参照ください。

脳と体がどのようにストレスの影響を受け合うのか

脳と体の相互作用を基にストレス反応を分析する「神経生理学的モデル」があります。

モデルの概要

神経生理学的モデルとは、ストレスが脳と体にどのように影響するかを理解するための枠組みです。ストレスが認知されると、脳は神経伝達物質やホルモンを介して体に信号を送り、交感神経系や副交感神経系を通じて生理的な反応を引き起こします。

このモデルは、
・短期間のストレスが適応的でポジティブなユーストレスとして機能する。一方、
・長期間のストレスが健康に悪影響を及ぼすディストレスとなる
ことを説明しています。

神経生理学的反応

1.交感神経系の活性化:
ストレスに直面すると、交感神経系が活性化され、アドレナリンやコルチゾールなどのホルモンが分泌されます。これにより、心拍数や血圧が上昇し、即時の対応が促されます。
2.副交感神経系の役割:
ストレスが解消されると、副交感神経系が働き、身体をリラックスさせ、平常状態に戻します。

ストレスの影響の持続

短期間のストレスは適応的であり、ユーストレスとして機能します。
長期間のストレスは、ディストレスとなり、健康に有害な影響を及ぼします。
この神経生理学的モデルは、ストレスがどのようにして生理学的な変化を引き起こし、それが個人の健康と幸福にどのように影響するかを理解するのに役立ちます。

実証データを用いたモデルの妥当性の検証

Kamaruddin氏の実験結果は、神経生理学的モデルの有効性を支持し、ストレスの種類が健康に与える影響を検証しています。

データ収集方法

参加者のストレスレベルを評価するために、質問票や生理学的測定が使用されました。
測定には、心拍数、血圧、皮膚電気反応などの生理学的指標が含まれています。

結果の概要

ユーストレスとディストレスの影響は、生理学的指標に明確に現れました。
ユーストレスを経験した参加者は、短期間の生理学的な高まりを示しましたが、迅速に回復しました。ディストレスを経験した参加者は、長期間にわたる生理学的な負荷を示し、回復が遅れました。

タニカワの研究メモ

1.ユーストレスが個人の成長や適応に貢献する一方、ディストレスが健康に有害である。
2.実証データは、神経生理学的モデルの妥当性を支持し、ストレスの生理学的影響が個人の健康と幸福に重要な役割を果たす。
3.ストレス管理のための新しい介入方法の開発に焦点を当てる。
4.ユーストレスを促進し、ディストレスを軽減するための具体的な戦略が必要。

Kamaruddin氏の研究により、ストレスを正しく理解をするのに、そしてより効果的なストレス管理方法についてとても参考になる文献です。
参考文献
Kamaruddin(2021): Eustress and Distress Analysis Based on Neuro-Physiological Model of Affect. Turk. J. Comput. Math. Educ(12), 1350~1357頁

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