今のメンタルヘルス対策は、主に「メンタルの不調者をいち早く見つけて対処する」ことに
重点が置かれています。
具体的には「ストレスチェック」と「カウンセリング」に取り組む例がほとんどです。
けれど、本当に必要で有効な「職場のうつ対策」は、『予防』にこそある、と けんこう総研は考えます。
最近の研究で「うつ病」の脳科学的な解明も進んできており、
これまでのような「心の病気」というとらえ方から来る「ストレスチェック」や「カウンセリング」以上に
「脳の働きを正常化させる」ための「栄養学に基づく食事」と
「脳の疲れやストレスを解消する」ための「運動」というアプローチが 有効と考えます。
うつ病など気分障害の患者数が110万人を突破
近年 精神疾患を有する患者数は急増しています。うつ病等の気分障害患者数は平成26年で110万人を超え、平成8年からの12年間で約3.5倍となりました。職場においても、メンタル不調者への対応や「メンタル不調者を増やさないための対策が急務になっています。
企業のメンタルヘルス対策の現状と課題
これまで企業の中で実施されてきた「メンタルヘルス対策」と呼ばれるものは、うつ病になりかけている社員を早期発見し、適切な対処を取ることでいかに重症化により職場の生産性を落とすことを回避したり、サポートに必要な経費を削減するかを目的に実施されてきました。
けれど、本来「メンタルヘルス対策」が目指すところは、心身ともに健康で仕事への意欲が高い社員に支えられた事業発展=『健康経営』のための職場の体制づくりです。
そのためには、「ストレスへの正しい対処法を知ること、心身ともに健康を保つために健康への意識を高めていただくこと、食事や運動でストレス耐性を高めることなどにより、うつを未然に防ぐための取り組みに重きを持つべきと考えます。
「うつ」は予防できる-『食事』と『運動』で脳内物質を正常に
これまでのメンタルヘルス対策では、ストレスチェックでメンタルの不調を感じ始めた方を早期発見し、個別にに心理的カウンセリングや働き方の配慮で不調を増幅させない取り組みでした。
けれど、最近の研究では「うつ病」は「心の病気」ではなく、「脳の病気」であることがわかってきています。
心の問題や精神状態や体の不調が起因して、脳の神経細胞間の神経伝達物質である「セロトニン」と「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」が不足する状態になって「うつ」の症状を引き起こしています。
この3つの物質が十分に分泌されなかったり、働きが悪いことによって、脳内の情報がうまく伝達できなくなり「うつ病」を発症するのです。
「うつ病」の治療には、これらの働きを強める治療薬が処方されていますが、
本来「セロトニン」や「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」は健康な体であれば、体内で生成される物質です。
そのため、「うつ病」の治療において、「投薬」の次に 一番効果的なのは、これらの物質を正常に作り出すために必要な「食事」と
「睡眠や運動などの生活習慣」によって、自律神経を整え、正常に分泌される状態を作ることなのです。
「食事」と「睡眠や運動などの生活習慣」。
この2つの正しい知識を身に着けて実践することに、「ストレスを受けた時にも「ストレスへの耐性」を強めることができ、「うつ病」への進行を予防することができます。
また、「うつ病」の方が回復し、職場復帰を目指すにおいても、「食事」と「睡眠や運動などの生活習慣」に正しく取り組むことが効果的と考えます。
メンタル不調者への対応から企業成長のためのストレスマネジメントへ
また、
これからは、「仕事で受けるストレスを「仕事への意欲に変える」マインドを持つことや、必要に応じてうまく「受け流す」ような「正しいストレス対処法」を知ることで、ストレスに強くなり、社員と会社とが共に成長できる方向に向かうことが可能だと考えています。
けんこう総研ではこのように「職場のうつ病」対策は、「脳の使い方」「体の使い方」「食事のとり方」の3つを『ストレスマネジメントの柱』と位置づけ、予防に取り組むことが何より大事であり、効果的だと考えています。
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