台風一過の今日は、フェーン現象で全国的に猛暑です。暑くてやりきれませんね。こんな日には仕事帰りにビールでも飲みたくなります。でもちょっと待ってと体に気を使っている方なら考えるでしょう。ビールには、100mlあたり約3gの糖質が含まれているため、ダイエットの大敵とされています。ですがこのビールよりもダイエットの大敵はビールと一緒にたべる食事にあります。
鶏の唐揚げやBBQなどの肉はビールに合いますよね。猛暑をのりきるにはもってこいです。肉には三大栄養素の一つであるタンパク質と脂質からできています。スタミナ食としてもバッチリですね。さて今日は、ビールの糖質よりもカロリーが高い脂質についてのお話です。
動物性油と植物性油は、種類がちがう脂肪
ラーメンスープに入っている背油や、バターは、動物性です。動物性の油は漢字で書くと『脂』です。一方、オリーブ油やキャノーラ(菜種)油は植物性です。植物性油は、漢字で書くと『油』。脂と油は、同じ脂質でも脂質の構成成分である『脂肪酸』が全く違う種類なのが、漢字からなんとなくでもお分かりいただけますよね。
油も脂もカロリーは同じ
植物性と動物性の脂肪酸が違うのなら、植物性油が体に良いと限りなく黒に近いグレーゾーンの健康情報を聞きかじりオリーブオイルやえごま油を料理になんでもかんでもふりかけて食べたりは決してしないで下さい。どのような油でもカロリーは1グラム9キロカロリーというのを頭にいれておきましょう。
動物性脂でも植物性油でも体重増加は殆ど変わらない
1996年に、植物性油の中でも体に良いと言われている高不飽和脂肪酸を含んでいる紅花油を摂った場合と、動物性のラードを摂った場合とでは体重増加が違うのか?という研究結果がでています。結果は、動物性と植物性との差は、10%弱です。言い換えると、油の種類が違っても体重増加は同じということです。
痩せる脂質はないが、太りにくい脂質があった!
でもがっかりするのは早すぎ。イワシやサバなどの青魚の油(魚の油は脂ではなく油です)は、牛肉や豚肉の脂身である動物性脂を同じ量を食べたとすると体重増加は、なんと半分以下だったという研究結果がでています。
魚の油は、ダイエットにメリットが多い
疫学研究では、魚油には脂肪の蓄積や糖尿病を予防する効果があることは以前からわかっていました。さらに魚油はエネルギー代謝が高まり、じっとしていても燃えやすい体にしてくれる報告もでています。肉と魚、同じ脂肪をとるのなら断然、魚ですね。
今日の仕事終わりのご褒美ビールのお供は刺身でメタボ予防を目指しましょう。




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