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「山ガール」の流行語と共に、中高年の登山人気が年々高まってきています。これから、その登山の魅力と、中高年にありがちな認知行動を お話しいたします。
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◆運動経験がなくても達成感が高いスポーツ
~「スキー」と「登山」の明暗を分けた中高年層~
登山人気は、今や健康ブームと相まってとどまることを知りません。では何故ここまで、登山が人気なのでしょうか? 他noスポーツと比較して、その人気を探ってみましょう。
テニスやバレーボールといった競技スポーツを 始めるにはある程度の体力や筋力が必要です。 競技スポーツでなくとも、スキーやスケートと言った シーズンスポーツも スキー板やスキー靴を履いて立てるだけの最低限の筋力が必要です。
私は、スキーが好きで毎年、様々なスキー場を訪れます。そこで気がつくのは、中高年男性は、ちらほら見受けられますが 中高年女性客は皆無だということです。
また ベストシーズンの休日に行っても、スキー場はガラガラです。「レジャー白書」によると1993年には1860万人もいたスキーヤーは、2000年代前半で、3分の1にまで減少しているそうです。これにはバブルがはじけデフレの影響等々、様々な要因があります。しかし何と言っても、スキーは競技スポーツと同じ、中高年客を取り込めないスポーツだと言うことではないでしょうか。
テニス、バレーボール、スケート、スキーとは異なり、登山が、中高年であっても、登山初心者でも「3000メートル級の山に登れてしまう」という手軽に達成感を得られることが人気を博しているとも言えます。
社会的に認知力が高いスポーツ
「山ガール」という言葉に火がついたのは、つい2,3年前です。その言葉の人気と並行して、お洒落で機能的な服装や持ち物が開発され一般店でも手に入るようになりました。
運動を全くしたことがない人や、シニア層にまでこの人気で登山をするようになったのは、「機能性下着」の進化も影響を及ぼしていることは間違いないでしょう。
筋肉の形に裁断され筋肉サポート力の強い「タイツ」は、私も愛用しています。筋肉疲労による肉離れなどが、おこしにくくなりました。
そんな飛躍的に進化した服装で、軽量化された登山道具を持ち、宿泊しながら自分のペースで行う「歩く」と言うスポーツが、「登山」なのです。
登山には、カラフルな服装の山ガールもいて、中高年にとって これ以上の若返りのカンフル剤はないのではないでしょうか。
老化予防効果が高いスポーツ
20代の学生や社会人とも、山では自然とふれあいがもてます。山は、非日常世界と言っても過言ではありません。自然の美しさや醍醐味を味わい、健康運動として負荷の高い「ウオーキング」です。それでいて、自分のペースで 何度でも休憩しながら長時間にわたる運動ができます。中高年から始めるスポーツとしてこんなふさわしい種目はないのでしょうか。
落とし穴には気をつけて楽しむスポーツ
ただ、中高年から突然始める運動には、注意が必要です。腰や膝に負担がかからない歩き方の指導などを 事前に受けられることをおすすめします。
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健康増進や 仲間づくりの場としても、登山ブームは、今後も非常に影響力を担っていくでしょう。
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