健康経営の講演が終わったあとの懇親会の席でこんなお話しをされた方がいらっしゃいました。「タニカワ先生、弊社では毎朝、始業前にラジオ体操をしています。何年も勤務していて、私はもう何千回、何万回してるかわかりません。果たしてこのラジオ体操、ほんとうに効果でてるんでしょうか?」
日本全国民が知っているラジオ体操。ラジオ体操をやるからには何らかの効果を本人が実感できなければ、ただのパブロフの犬的な作業でしかありませんよね。ラジオ体操を毎日やることによって、ビジネスパーソンも会社もリターンがあって初めて、ラジオ体操をわざわざ勤務時間外(勤務時間前に会社に来る)に行う意味が成り立ちます。これこそが、1月15日のコラムで書いた”ジッジメント”なのです。
ところが、ラジオ体操のリスクリターンの関係が非常にいびつになっているように感じます。朝の工事現場で、寒風吹きすさぶ中でラジオ体操の音楽を流し従業員たちが、寒そうにしながら手足を動かしている光景を私は何十回も見ています。 反対にラジオ体操の音楽を社内に流しているにもかかわらず、まるでBGM化していて体操をしていない職場も何十回となく見ています。
「なぜラジオ体操をするのか?」「ラジオ体操をして効果はでているか?」の当たり前の疑問が、多くの会社で評価されてこなっかのです。従業員の貴重な勤務時間以外ン時間を割き、人事・労務・総務課の方々は相応の努力を払って安全対策をしているというよりも「私たちは、日頃から労務安全対策や危機管理対策をしているというよりもこんなにしている」という対外向けの単なるアピールにしかなっておらず、そこで働く人達の健康を本当に気づかって行っているとは思い難い実態を多くみてきました。
これで会社の働く人の生産性を向上させる、強いては会社の活気を取り戻そうなんて不可能だと誰もが思っているはずです。このような本末転倒な健康経営は、会社の生産性を阻害しているに他なりません。
寒空の中のラジオ体操は一事例ですが、勤務時間外の本業にほぼ関連しない『雑務』などはデータとして公表されることは先ずありません。リーダーに求められているのは、「いつ」「どこで」「どうやって」正常な健康経営の具体策を施行するかです。
まさに、今日から、この「健康リーダー応援ブログ」をご覧になったたった今から半歩でもよいので変わっていこうではありませんか。そのためにタニカワ久美子がいます。御社と伴走していきます。まずはお気軽にけんこう総研ホームページの「お問合せ」よりご相談ください。お待ちしております。




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