そろそろ休養モードから仕事モードへシフトチェンジする頃となりました。
仕事のことを考えると急にふさぎこんでしまいそう、なんて憂鬱な気分になる方は少なくないことでしょう。こんにちは、心の健康コンサルティング研修講師のタニカワです。
とりわけ会社の健康を担う貴殿が、もしも憂うつだと感じるのならばその源泉はどこから湧いてくるのでしょうか?前回のコラムでは『あふれかえっている健康情報を整理しましょう』と言うお話をしました。今日は、健康情報の吟味についてわかりやすくお話しすることにします。
インターネット社会である今日、大量の情報がスピーディにしかもほぼ無料で手に入ります。けれどもその健康情報の殆どが、完全に間違いではいないけれど毒にも薬にもならない情報や誇張した健康情報であふれかえっています。医療専門学校の学生さんや新人保健師さんに多く見うけられるのが、知識をつけたい思いでさまざまな健康情報を集める事に貴重な時間を浪費しまっていることです。
健康経営における健康情報の使い方の基本は、“健康情報の四段階をおさえる”ことが大切なポイントです。
先ず第一段階は、“情報元”です。第二段階は “情報内容”。第三段階が“示唆”。そして最後の第四段階めは“ジャッジメント”です。
そもそも、健康情報とはどこまでを情報と呼んでよいのでしょう?
情報は非常にたいせつです。情報元がしっかりしていなければ、そのまま鵜呑みにしてしまうと心身へ思わぬ副作用の原因になりかねません。「Aさんの健診結果の尿酸値が高い」となれば「Aさんの飲酒量は最近急激に増えたのか?業務に間接的影響を受けているのか?」というような産業保健担当者の業務ベースに情報はなっています。
健診結果のような一つ一つのデータを正確にしかも迅速に視ることができなければ、メンタルヘルス対策にはうまく回すことができません。だからといって健診数値だけを見てしまってもメンタルヘルス問題ではあまり意味をなしません。昨年の健診結果はどうであったろうか?職場異動はあったのか?といったAさんの健康に関連するデータを包括して視なくてはなりません。一見、健康とは全く関係のないデータにも価値があります。Aさんの心身の健康判断をする際に、どの情報をどれだけ入手すればよいのかがしっかり出来ていないことには、とんでもない誤解や誤ったラインケアにつながりかねません。
特にメンタルヘルスを考えるうえで、その情報は意味があるのか入手と選択ができていますか?




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