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ストレス研究memo

女性管理職の職業性ストレスからの考察・ストレス研究memo

2023年5月10日更新

この論文は女性管理職のメンタルヘルスに関する興味深い研究です。

要約

女性管理職のメンタルヘルスに影響を与える要因についての博士論文です。職業性ストレスや労働環境、家庭環境などが女性管理職のメンタルヘルスに与える影響について検討されています。

<女性管理職のメンタルヘルスに最も大きな影響を与える要因>
女性管理職のメンタルヘルスに影響を与える要因として、職業性ストレスやワーク・ファミリー・コンフリクト、家庭環境からのストレスが挙げられています。ただし、具体的に最も大きな影響を与える要因が何かまで明確には示されていません。

<研究の対象となった職種や業界>
この研究の対象は、筑波研究学園都市に本部がある国立研究開発法人の女性労働者であり、小学校教員などの職種や業界については言及されていません。

<この研究の結果を活用することで、女性管理職のメンタルヘルスを改善するためにどのような施策が考えられるでしょうか?>
この研究の結果を活用することで、女性管理職のメンタルヘルスを改善するためには、以下のような施策が考えられます。

1. ワーク・ファミリー・バランスを改善するための制度や取り組みを導入することで、女性管理職が仕事と家庭を両立しやすくなるよう支援することが重要です。
2. 職場環境の改善に取り組むことで、女性管理職がストレスを感じにくい職場環境を整備することが必要です。
3. 女性管理職に対して適切なキャリア支援や教育プログラムを提供し、彼女たちが自己実現や成長を実感できるよう支援することも重要です。

ただし、具体的な施策は業界や企業によって異なるため、それぞれの状況に合わせて施策を検討する必要があります。

<これまでの文献の考察>
女性管理職のメンタルヘルスに関する過去の研究や文献を検討した上で、本研究の目的や背景について述べられています。例えば、女性管理職が抱えるストレスや心理的負担、その原因となる要因について検討されています。また、女性管理職が直面する課題や問題点についても言及されており、これらを解決するための施策や取り組みが必要であることが示唆されています。

出典:白木, 渚;女性管理職のメンタルヘルスに影響を与える因子の検討 : 職業性ストレスからの考察, Nagoya Journal of Medical Science. 2020

この論文には、「プレゼンティーイズム」という用語がでてきます。
次にプレゼンティーイズムのご説明をします。

プレゼンティーイズム

「プレゼンティーイズム」とは、英語で「presenteeism」と表現され、労働者が病気や怪我などの健康上の理由で働けない状態であっても、出勤し続けることを指します。

この状態に陥る理由としては、経済的な理由や、職場でのプレッシャーやストレス、上司や同僚からの期待や評価への不安などが挙げられます。また、欠勤や休暇を取ることが自分自身や職場の評判に悪影響を及ぼすと感じる場合にも、プレゼンティーイズムが生じることがあります。

しかし、プレゼンティーイズムは健康や労働環境に悪影響を及ぼすことがあり、長期的には生産性の低下や職場の不和などを引き起こす可能性があります。したがって、労働者や企業は、健康と生産性を維持するために、適切な休息や休暇を取ることが重要であると言えます。

アブセンティーイズム

「アブセンティーイズム」とは、英語で「absenteeism」と表現され、労働者が正当な理由がないのに出勤しないことを指します。

この状態に陥る理由としては、健康上の問題、家族の問題、私用、ストレスや職場での不満、仕事の退屈さなどが挙げられます。また、労働者自身が働きたくないという意欲不足や、労働環境に対する無関心さなども、アブセンティーイズムの原因となることがあります。

アブセンティーイズムは、労働者の欠勤によって生産性が低下し、企業に損失をもたらすことがあります。また、他の労働者にも迷惑をかけることがあるため、企業や組織ではアブセンティーイズムを防止するための対策が必要です。そのためには、労働者のモチベーションを高め、職場のストレスや不満を解消するような対策を行うことが重要です。

健康経営において、アブセンティーイズムよりもプレゼンティーイズムの方が組織の生産性に悪影響を与える理由

プレゼンティーイズムでは、健康上の問題を抱えた労働者が出勤し続けることで、業務に対する能力や集中力が低下し、生産性が低下する可能性があります。また、健康問題が悪化し、長期間の欠勤につながる可能性もあります。

さらに、プレゼンティーイズムは職場の雰囲気や労働環境にも悪影響を与えることがあります。プレゼンティーイズムを行っている労働者は、健康上の問題によって業務に対するモチベーションや情熱が低下し、周囲の同僚にも悪影響を与えることがあります。また、職場の健康管理や予防策を怠ることで、他の労働者に健康リスクを与える可能性があります。

一方、アブセンティーイズムは、欠勤によって生産性が低下するため、企業に損失をもたらす可能性がありますが、健康上の問題によって労働者が欠勤することが多いため、プレゼンティーイズムよりも生産性への影響が低いとされます。

このように、プレゼンティーイズムは、健康上の問題を抱えた労働者が出勤し続けることによって、生産性や職場の雰囲気に悪影響を与えるため、健康経営においては重要な課題となっています。

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